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私がモンテッソーリ園を選んだわけ②

 前回のブログの続きで、私がモンテッソーリ園を子どもの学校として、選んだわけをお話ししようと思います。


 子どもが生まれる少し前まで仕事をしており、それまで身近に小さな子どももいなかったので、子どもが生まれるまで子どもとの生活がどういうものなのか、あまり分かっていなかったように思います。そんな中で最初にモンテッソーリ教育に惹かれたのは、妊娠中から成人後まで、発達段階に合わせて一貫した理論があることでした。育児についての情報が溢れかえっている中で、色々な考え方があり、どれが正解なのか戸惑うことが多かった私にとって、成人まで一貫したガイドがある、というのは魅力的でした。モンテッソーリの理論が、溢れかえる情報の取捨選択の一つの物差しになってくれるように感じました。またモンテッソーリの園や学校が世界中に沢山あり、皆が同じ理論の元で学んでいることも安心材料でした。

 

 上の子は2歳の週3日のプレクラスから、娘は1歳の週1回のクラスからモンテッソーリ園に通い始めました。当時の日本の制度上、入園して毎日通えるのは年少さんからでしたので、年少さんの4月から毎日通園を始めることになりました。クラスは3学年合同の縦割りクラス、登園するとまずはたっぷりお仕事の時間があり、その後リズム遊びをしたり、外遊びをしたり、学年ごとの横割りの活動もありました。

 一つのクラスの中で年少さんから年長さんまで3学年が一緒に活動するというのは日本の園ではまだ珍しいのではないかと思います。年少さんで入園すると年長さんが楽しみに待ち構えていて、それはそれは年少さんを可愛がり、あれこれとお世話してくれるのですが、このように年長さんからお世話された経験が、後に自分が年長さんになり小さな子のお世話をする時に活かされ上手にお世話できるようになります。少子化で兄弟の少ない現代では貴重な経験です。


 またもう一つ縦割りクラスの良い点は、年上の子がやっているおしごとを見て、自分もやってみたいと憧れをもつようになることです。身近なお兄さんお姉さんがやっているおしごとを自分もやってみたい!年中さんになったら、年長さんになったら、あのおしごとをやりたい!という憧れはおしごとをする上で大きなモチベーションになります。我が家の子ども達も年長さんになったら世界地図のおしごとができる!とずっと憧れていて、実際に出来るようになった時にはとても嬉しく、誇らしく思っていたようでした。誰かにすすめられてやるのではなく、自分から喜んでおしごとに取組む仕掛けがモンテッソーリ教育の中にはあちこちに隠されていますが、これもその一つです。


 またモンテッソーリでは幼稚園だけでなく、小学校も縦割りで活動します。子ども達が通っていた小学校では1~3年生の低学年の部屋と4~6年生の高学年の部屋に分かれていました。小学校になると下の子のお世話をするだけでなく、おしごとのやり方を教えてあげる機会も多く、この教えてあげるということは本当に理解していないと難しいので、上級生にとっても良い復習になったり、学びを深める機会となっているようでした。

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