10年が経ちました ひとりで早く、みんなで遠くに
- Yu Hirai
- 9 分前
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3月といえども、まだまだ寒い日が続いていますね。さて、早いもので、2016年にスクールを開設してから、今年で10年が経ちました。開設当初、某モンテッソーリ施設の大先輩から、「始めるのは簡単だけど、続けるのは難しいよ」と言われていましたが、本当にその通りで、もちろん始めるのもエネルギーはいるのですが、続けることはもっと難しいと感じています。10年続ける中で、時には男性だったら、こんな思いもしなくてよいのかなと、悔しく感じることもありましたし、悩んだことも多々ありました。それでも、ここまで続けてこれたのは、ひとえに大切なお子さまを私共を信頼し、お預けくださった親御様、スクールに楽しく通ってくれる子ども達、そして、スクールを支えてくれている教師陣や関わって下さった全ての皆さまのおかげと思っております。心から、感謝を申し上げます。
アフリカのことわざで「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」という言葉があるそうです。岸田元首相が、所信表明演説で引用したそうなのですが、この言葉の意味を今改めてかみしめています。
モンテッソーリの中高ディプロマコースの「Social Organization」の授業で、"Working as a group and for others allows us to accomplish what we can never accomplish as individuals."(グループとして、そして他者のために働くことは、個人では決して達成できないことを達成できる。)という一節を学びました。本当にその通りで、どんな仕事、たとえ、それがノーベル賞級の素晴らしい発見であったとしても、一人では達成ができず、私たちの生活、社会全ては、一人一人の活動の上に成り立っているのだと思います。年のせいなのか、スーパーに行っても、色々な所に行っても、日々感謝の気持ちが強くなっています。
モンテッソーリ教育は、大部分のお仕事が個人活動であるため、社会性が育たないのでは、と懸念される親御さんも多いのですが、社会性というのは、段階を踏んで育まれるものです。0~6歳までは、"Society by cohesion"(結束による社会)が、6~12歳までは、グループを作り、"practice society"(社会性を練習する時期)、12~18歳までは、経済的、社会的独立の時期で、実際に、社会的組織を作って、例えばモンテッソーリの環境であれば、農場やお店経営、寮生活などで、"live society"(生きた社会)を経験する必要があります。
2歳前後になると、こちらが促さなくても、お友達の落とした教具を拾ってあげたり、泣いているお友達にティッシュを渡してあげたり、自然に社会性が養われているのを感じます。これは人間の傾向性(human tendency)とも関係しており、人は社会的生き物であり、人と関わり、コミュニケーションをすることで、進化してきたためです。
スクールの教師陣とも話しているのですが、2016年開設当初より、時代の変化がより早くなり、また子育て環境も様変わりしているように感じます。また、今年度も色々なことにチャレンジをして、時代に合った形で親御様をサポートしていければと思っております。
お子さまが集中している時に見せる真剣なまなざし、少し難しいお仕事にチャレンジして「できた!」と満足げな表情を浮かべるお子さまを間近で拝見できることは、私たちの大きな喜びです。モンテッソーリ教育を通して、ご家庭に寄り添い、少しでも社会を良いものにできるよう、そして今働いてくれている先生達の環境をより実りあるものにすることが、私の使命と考えております。
最後にクラスの様子を少し。
2歳の男の子の「輪ゴムをかける」お仕事です。手先もよく動くようになってきました!色々なお仕事にチャレンジして、意欲的に取り組んでいます。「言葉の敏感期」で、発話が活発になってきました。
4月が年度初めの時期となっておりますので、ご体験をご希望の方はお気軽にメールにてご連絡を頂ければ幸いです。



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