あっという間に後3カ月で、2024年も終わりですね。さて、サマースクールでは、沢山の方にいらして頂きまして、有難うございました。非会員の方も、多くいらっしゃいましたが、母子分離も皆さま問題なく、楽しんでお帰りになったので、職員一同ほっとしております。
さて、最近勉強の為に、モンテッソーリ教育の書籍を読み直しています。モンテッソーリ教育では、「発達の四段階」という用語があり、発達を0歳~6歳、6歳~12歳、12歳~18歳、18歳~24歳と6歳区切りで分けています。その中でも、0~6歳が最も変化が大きく、重要な時期と言われており、特に、0~3歳は、無意識的な吸収によって、子どもは周りにいるすべての環境をよくも、悪くも全て吸収していくとされています。その子どもの人格の基盤となるものが形成されるのが、0~3歳であり、3~6歳までの子どもは自分の吸収していたものを、整理づけて、自分の物にしようとしていきます。
私たちがお子さまを拝見していても、もちろんお子さまの個性もあるのですが、ご家庭の雰囲気が色濃く出ているなと感じることが多く、例えば秩序感がしっかりあるお子さまの鞄やお持物は、きちんと整理整頓されていたり、ご家庭のご様子がよく窺えると感じることがあります。
私達教師も、クラスでお子さまと接するときは、お子さまであっても丁寧な言葉遣いをする、飲み物を飲むときは立って飲まない、椅子を出したらしまう、など自分の言動に気を付けるようにしています。
一部のモンテッソーリスクールでは、3歳~6歳までの比較的易しい教具を代用して、0歳~3歳までのクラスとしているところもあるようですが、本来は、0~3歳までの環境と3歳~6歳までの環境は全く別で、分野も0~3歳が「日常生活の練習」「音楽」「言語」「芸術」になっているのに対し、3歳~6歳は知性が発達する時期でもありますので、「日常生活の練習」「言語」に加え、「感覚」「数」「文化」の教具があります。
私達のスクールでは、0~3歳を国際的な基準を元に、歩くまでのクラスを母子同伴のニドクラス、歩き始めてからのクラスをインファントクラスとしています。ニドクラスでは、保護者の方がお子さまと一緒にモンテッソーリ教育を学んでいくことで、より楽しく、また安心して子育てできるよう、サポートしていきます。
ニドクラスから上がられるお子さまの方が、よりスムーズに母子分離が出来、また親御様もよりリラックスして、子育てに取り組んでおられるように感じます。
よく保護者の方から、0~3歳のインファントクラスから、3~6歳のプライマリークラスへの移行について、質問されることが多いのですが、3歳だからすぐにプライマリークラスに移行という形ではなく、3歳にならなくてもお子さまの状況によっては、プライマリークラスへの移行をお伺いすることもありますし、3歳を過ぎても、トイレトレーニングが完了していなかったり、あるいはお仕事の流れをもう少しじっくり定着させた方が良い場合は、しばらくインファントクラスでお仕事をして頂くよう、お願いすることもあります。
どの場合も、お子さまそれぞれで発達状況は異なりますので、その子どもにとって、難しすぎない、かといって簡単すぎない環境にいることが大切と思います。ご家庭ですと、どうしても主観が入ってしまい、子どもを客観的に見ることが難しいかと思いますが、教師という少し離れた立場で、集団生活でのお子さまのご様子などを、お伝えさせて頂くことで、その子それぞれのお子さまの個性、得意、不得意などをより理解していただけるのはないかと思います。
最後にインファントクラスのお仕事から。志保先生が拾ってきてくれた落ち葉で、「ハリネズミの貼り絵」を作りました。両面テープをハリネズミの体に貼って、ペタペタと落ち葉をくっつける形にしました。糊でつけるよりも、3歳以下のお子さまにとっては、簡単に出来るのではないかと思います。来年幼稚園の女の子が、置き場所に工夫して、一生懸命貼っていました。
スクールでは、季節感を大切にして、普段の教具だけではなく、その時期ならではのお仕事をお出しするようにしています。職員一同、10月26日土曜日のハロウィンパーティに向け、準備を進めております。今年は、メキシコの子ども達が大好きなパーティゲーム「ピニャータ」を使い、ハロウィンを祝います。子どもが楽しめるには、どうすればよいか、職員で一生懸命考えていますので、ぜひ遊びにいらして下さい!
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