8月に入り、スクールは夏休みに入っていますが、教師陣は来学期のプランや教材作りに忙しくしています。
さて、Facebookでも、ご報告したのですが、7月下旬から、8月頭まで国際モンテッソーリ協会世界大会の為、プラハに行っておりました。なんとプラハでは、人生初のロストバゲージに…。今回の出張はやむなく息子も同行したのですが、経由地のポーランドで、乗継便に遅れ、ひたすら次の便を5時間待ち続け…。「頭が痛い、疲れた」とぶつぶつ文句を言う母をしり目に、「コロコロコミック」を静かに読み続ける息子…。「ママがぎりぎりの乗継便を取ったのが悪いよね」と、痛烈なお言葉が。
今回は、縁あって、息子はチェコのモンテッソーリスクールのサマーキャンプに、お世話になり、息子の成長も感じる旅となりました!
本会議に参加する前に、どうしても行きたかった 「モンテッソーリ教育をどう認知症に生かすか」という、”The First Montessori Aging & Dementia Symposium"の会議に出席してまいりました。アメリカにいた時に、モンテッソーリを老人ホームに取り入れる試みが世界でされていることを知り、ぜひ話を聞いてみたいと思っていたのです。
会場は、沢山の人の熱気に包まれていました!
モンテッソーリを取り入れている施設の様子。認知症の方は、どこに何があるか、分からなくなるので、棚にもひとつずつ名前がふってあります。
ある施設の試みとして、利用者が飲み物を準備したり、ご飯の用意をする映像も紹介され、モンテッソーリのヴィジョンである「自立を助ける」ということが、認知症のケアにも当てはまるということがよく分かる会議となりました。
次の日は、本会議へ。まずは、チェコの踊りとかわいい子どもたちの合唱で幕開けです。
4日日間開催されたのですが、午前中は、平和活動やヘルスケアマネジメントなど、モンテッソーリ教育にも関わりのある著名人によるものと、モンテッソーリ教育のトレーナーによるもの、二つの基調講演が開かれていました。午後は自分の興味のあるトピックの会議に、自由に参加することができます。息子のお迎えがあり、フル参加はできなかったのですが、午後は興味のあったメンタルヘルスのプログラムに何個か、参加しました。
会場の前には、"glass classroom"と呼ばれる、モンテッソーリのモデルクラスルームが。
まずは、「エレメンタリークラス」から。
続いて、「プライマリークラス」。
最後は、「インファントクラス」。
息子がお世話になったスクール。プラハの中心部から車で20分ほどの郊外にある、団地の一画にある、スクールです。森に囲まれていて自然もいっぱい。友だちもすぐにでき、森で、どんぐりを拾ったり、釣りをしたり、ピクニックをしたり、楽しい毎日を過ごしたようです。「エレメンタリー」では、外での活動や子ども同士での集団活動が、とても大切な時期ですが、良い経験になったようです。
夏期休暇で、メンテナンス中でしたが、特別にクラスを一部見せて頂きました。「エレメンタリー」のクラスルーム。広くて、教具も充実していました。
「インファント」のクラスルーム。
チェコでも、日本と同様、モンテッソーリの教具だけ置いて、提供や理念などを理解せず、やっているスクールも多いという話でした。こちらのスクールでは、先生方一人一人が、プライドを持って、モンテッソーリ教育をよく理解して携わっておられるという印象を持ちました。
最後にあゆみ先生の着付け姿を一枚。大会のフィナーレで、私たち日本人は、「浴衣の着方」を披露させて頂いたのですが、さすがあゆみ先生、慣れた手つきで着付けをしていました。
長くなりましたので、サマースクールの報告はまた次回。チェコで、色々な教具を購入しましたので、子どもたちがどんな反応をするか今から楽しみです。