新学期が始まって、親御さんもお忙しくされていることと思います。さて、スクールでは先日の春の嵐で、出せずじまいになっていた「鯉のぼり」をベランダに設置しました。私の子どもの頃には、軒先に「鯉のぼり」を揚げているお宅を、よく見たのですが、最近はあまり見られなくなりましたね。「緋鯉」にくるまって、パチリ。
本当はもっと高い所に設置したかったのですが、安全性を考えると、低めになってしまいました…。日本にある伝統的な行事のひとつひとつを、大切に子どもたちに教えていきたいと思っています。
暖かくなってきたので、子どもたちも外のお仕事が楽しいようです。まずは、「インファントクラス」のお洗濯のお仕事から。
洗濯板と石鹸を使って、布の汚れを落とします。布は、クラスで床を拭いた際に、実際使用して汚れた雑巾などを使います。大人が見ると一見何気ないお仕事なのですが、洗濯板、石鹸を使って、自分の手を使って汚れを落とすことの楽しさ、また物と人の関係などを学びます。
最近は、泡ソープの普及で、石鹸を使ったことのない子どもが多いのですが、「インファントクラス」では、手を洗うときも、あえて石鹸を使うようにしています。
続けて、同じお子さまの「食器洗い」のお仕事。フードのお仕事で使ったお皿を、水で薄めた洗剤で洗います。
使ったお水は、テラスの排水溝に自分で流しにいきます。いくつもの工程を含んだお仕事をすることによって、子どもたちは、物事をする上での、段取り、物を準備すること、などを学びます。モンテッソーリ教育を受けた子どもが、順序立てて物事を考えることができる、つまり前頭葉が育っているといわれる所以は、ここにあります。
続いては、「プライマリークラス」のお仕事から。「日常生活の練習」の「お茶のサービス」のお仕事。まず、湯呑みにお湯をそそぎ、温めます。
お湯を捨て…
布巾で湯呑みを拭いてから…
お湯を急須に注ぎ、お茶を淹れます。
お茶を淹れた後は、クラスでお友達に「お茶はいかがですか?」と実際にサービスをします。お友達にどのように声掛けをするか、また頂いた方は、どのように返答してお茶を頂くか、挨拶や作法も学びます。
ちょっと緊張しながら、お友達におすすめする子どもたちの様子が、とっても可愛らしかったです。
インファントクラスは、曜日によって空きが少なくなってきました。プライマリークラスも曜日によって、ほぼ満席の曜日も出てきています。ご入会&ご体験は、お早めにどうぞ。